今回はAmazonのセールで買い物をするにあたって、絶対に入れておくべきツール・拡張機能を紹介します。
1つ目は「Keepa – Amazon Price Checker」という価格チェックツールで、これを使用することで、過去の商品の販売価格を簡単に知ることができます。2つ目は「ReviewMeta」というレビューチェックツールで、不自然なレビューをシステムが判断し、不自然と判断されたレビューを取り除いたレビュー点数を確認できるツールです。

Keepa – Amazon Price Checker
Keepa – Amazon Price Checkerとは、Amazonの商品ページ上に過去の販売価格の履歴を表示したり、価格の下落時にアラームを受け取るように設定したりできる便利なツールです。登録不要で無料で使用することができます。
価格履歴に関しては、Amazonが販売する価格とマーケットプレイス(Amazon以外の第3者が販売する)価格の両方を確認することができます。また、価格アラートに関しては、Twitter、メール、RSS、Facebookやデスクトップ通知などあらゆる形で通知を受け取ることもできます。
今回は、セール時にその価格が普段に比べてどのくらい安くなっているかを確認するために、商品の過去の販売価格をチェックする方法を教えます。
導入方法
1. Google Chromeを開きます
2. Keepa – Amazon Price Trackerにアクセスし「Chromeに追加」をクリックします

3. 「拡張機能を追加」をクリックします

4.「Keepa – Amazon Price TrackerがChromeに追加されました」と示すダイアログが表示され導入完了です

使い方
使い方は至って簡単で、上記の手順で導入を完了させたあと、拡張機能が追加されたGoogle ChromeでAmazonの商品ページを訪れるだけです。
1. 購入を検討しているAmazonの商品ページを訪れる
2. ページ中段に過去の販売価格が以下のようなグラフで表示される

使用事例
セール価格が過去最安値かチェックする
特選タイムセール中のFire HD 8 タブレットの商品ページにアクセスしてみると、現在のセール価格は5,480円で参考価格の8,980円から39%OFFになっています。

ページ中段に現れたグラフを確認すると、現在のセール特価である5,480円が過去3ヶ月で一番安い価格になっていることが分かりました。1ヶ月ほど前と2ヶ月ほど前にもセールが行われていて、その際は今回よりも少し高い価格だったことも分かりました。

参考価格と販売価格の差をチェックする
今度は怪しげなスマートウォッチの商品ページにアクセスしてみます。現在のセール特価は2,983円で参考価格の19,800円から85%OFF、通常価格の3,980円からは約25%OFFになっています。

現在のセール特価である2,983円が過去3ヶ月で一番安い価格になっていることが分かりました。しかし、同時に参考価格である19,800円では過去に販売履歴がないことも分かりました。実際の過去の販売価格は最高でも5,500円となっていて、この商品に19,800円の価値があるかはかなり怪しい商品ともいえます。

ReviewMeta
ReviewMetaとは、商品ページのリンクを読み込ませるだけで、その商品のレビューから、ステマや業者による不自然なレビューを排除したレビュー結果を表示してくれるツールです。こちらも登録不要で無料で使用することができます。
ただ、すべての商品のレポートがタイムリーに更新されているようではないので、一部商品で検索してもデータが出てこない場合や、結果が古い場合もあるようですのでご注意ください。また、表示される結果についてもReviewMetaのツールによる推定になるため、参考程度にご利用ください。
導入方法
ReviewMetaを使用する方法はChromeの拡張機能としてインストールする方法と、ブラウザで利用する方法の2つがあります。
Chromeの拡張機能としてインストールすれば、Keepa同様にAmazonの商品ページを訪れた際に自動で解析を行ってくれるため、Amazonヘビーユーザーは拡張として導入するのがおすすめです。一方、ブラウザでは商品ページのURLを入力するだけで確認することができるため、まず一度どのようなツールか試してみるのにはブラウザがおすすめです。
Chromeの拡張機能として導入する
1. Google Chromeを開きます
2. ReviewMeta.com Review Analyzerにアクセスし、「Chromeに追加」をクリックします

3. 「拡張機能を追加」をクリックします

4. 「ReviewMeta.com Review AnalyzerがChromeに追加されました」と示すダイアログが表示され導入完了です
ブラウザで確認する
ブラウザで使用する場合は、ReviewMeta.comにアクセスするだけです。気になる商品のURLを以下のフォームに入力し検索するだけで結果を確認することができます。

使用事例
レビュー数が多く・高評価な商品をチェックする
今度は怪しげなワイヤレスイヤホンの商品ページにアクセスしてみます。レビューが1,289件、総合評価が4.3と高評価です。


しかし、ブラウザ上のReviewMetaのアイコンの下に3.1と表示されているので、アイコンをクリックし、詳細画面に移動します。

すると、Amazon上のレビュー評価は4.5ですが、ReviewMetaのフィルターを通すと3.1が適正のようです。また、レビューが1,120件ありますが、不自然なレビューを除外すると実際に有効と思われるのは143件のようです。

※ ReviewMeta側のデータが最新はないため、実際の商品ページ上のレビュー点数・件数と差が生じています。
詳細画面では不自然と判断された点とその理由を確認することができます。今回は、不自然と判断された4つの点について説明したいと思います。

不自然と判断された点
Rating Trend (レビュートレンド)

レビュートレンドの解析によると、11%のレビューが怪しいと判断されました。そして、その理由は以下のようです。
- 1,120件のレビューを121日間で得るには1日の平均で9.3レビューが必要。
- もしランダムにレビューが付くとすると99.9%の確率で1日のレビューは21件以内のはずである。
- しかし、実際には21件を超える日が5日間あった。
- 5日間に付いた125件のレビューの平均点は4.8だった。
- この平均点4.8は、他の日の平均である4.5を超えており、この差は自然に生じるものとは考えにくいため、不自然なレビューだと思われる。
Suspicious Reviewers (怪しいレビュアー)

怪しいレビュアーの解析によると、31%のレビューが怪しいと判断されました。理由としては、1,120件のレビュアーのうち、345件のレビュアーがこの商品にしかレビューをしていないようで、この比率はかなり高く不自然なレビューだと考えられるようです。
Reviewer Ease (他商品へのレビュー)

他商品へのレビュー解析によると、この商品をレビューしたレビュアーがつけた全レビューの平均得点は4.6だった。一方、カテゴリー全体では、レビュアーが付ける平均得点は4.2であり、この差は自然に生じるものとは考えにくいため、不自然なレビューだと思われるようです。
Overlapping Review History (重複するレビュー履歴)

重複するレビュー履歴の解析によると、16%のレビューが怪しいと判断されました。1,120件のレビュアーのうち、184件のレビュアーにかなり重複したレビュー履歴(同商品へのレビュー)があったようです。そして、重複したレビュー履歴を持ったレビュアーの平均得点は5.0であり、ユニークなレビュー履歴を持ったレビュアーの平均は4.5で、この差は自然に生じるものとは考えにくいため、不自然なレビューだと考えられるようです。
まとめ
「Keepa – Amazon Price Checker」と「ReviewMeta」、2つの大変便利なツールを紹介しましたが、どちらもAmazonをお得に使用し損をしないために有効なツールです。積極的に利用してAmazonでの買い物をより良くするために役立てていただければと思います。